必ず不満はある。相続人全員が完全に納得などはあり得ない。そこを平に頭を下げるのが肝要である。私の相続実務は、ある相続人の代理人として法廷で争うタイプではないのだ。これしか方法はないのだ。しかし、最終的にもつれた関係を修復して、全員の合意を取って、遺産を銀行から振り込むときには、何とも言えない達成感がある。また、登記名義を渡してあげたときは、非常に感謝される。それがやりがいであり、私の社会貢献なのである。このような法律知識を得るために、大学卒業支援してくれた母や父に感謝している。仕事に没頭できるように環境を整えてくれている妻の内助の功にも。